言葉はいつも想いに足りない

~きおくのきろく~

 先週の水曜日。
興福寺に行った。東金堂の薬師如来にお会いしたのは3年ぶりになる。


 堂内に入るときの緊張。
3年前と何も変わらず、そこにいらっしゃった。


 「平常心」という言葉の意味を学んだ。
常に平らな心。
平常心とは起伏のない平坦な心…懸命になったり足掻いたりせず、時の流れに逆らわず嵐の過ぎ去るのをじっと待つ、そんな心の持ち様と思っていた。


 でもちがう。


 ひとことで言えば、回りに流されない心。


 ポイントは2つ。
1、回りに左右されない
2、「自分」を大切にする


 回りに流されず、自分を信じる。


 だから懸命になったり、足掻いたり、死に物狂いで頑張ることも上記の2つのポイントを持ってやれれば、それはまさしく平常心なのだ。


 素敵な言葉だと思った。
今の自分に相応しい言葉だと思った。


 つい回りに流されがちな自分。
自分の気持ちを偽ってでも回りに流されてしまう自分。


 「平常心」を胸に刻み、歩いていこうと思う。