言葉はいつも想いに足りない

~きおくのきろく~

9:43
 目が覚めた。残念ながら生きている。ひどい無力感、脱力感。目は覚めても起き上がる気力がない。燃え尽きてしまったようだ。
 夏夏が終わり、今年の夏が終わった。市原から昨日の大阪まで、ちょうど1ヶ月。思えばももちゃんと過ごし、ももちゃんのことを想い続けた1ヶ月だった。この夏でももちゃんは自分にとって掛け替えのない存在になった。ももちゃんの姿を思い出すと涙が溢れる。夏夏の1場面1場面が脳裏に焼きついている。その1つ1つが愛しくてたまらない。
 ももちゃんのおかげで最高に楽しい夏を過ごせた。人生最高の夏だったよももちゃん。



10:01
 ハレサマのももちゃんをもう見れないのはさみしいけど、昨日の夜のハレサマ後の笑顔見れたからこのさみしさには耐えられそう。小さいことかもしれないけれどなんだかとってもうれしいんだ。あの笑顔を思い出すと涙でるくらいにうれしいんだ。



10:59
 興福寺。おとといの澱みきっていた気持ちと今日のすっきりした気持ちとの落差。安堵感でいっぱいになる。改めて思う。ほんとによかった。



11:04
 興福寺の匂い、興福寺に吹く風。とてもやさしく包んでくれる。この場所は時間がとてもゆっくり流れているようだ。行き交う人も目の前を歩く鹿もみんなゆっくりと歩いている。
 東金堂軒下に置かれた畳椅子でうたた寝。気持ちのよい時間。



11:22
 思えばいろんなことがあった1ヶ月だった。紆余が曲折すぎるくらい。終わってこうして平穏な精神状態でいられるのだからいい1ヶ月だったのだろう。少しは成長したのだろうか。ぐるっと1周回って戻ってきただけだろうか。でも苦しかったよ…。楽しくてたまらないときから苦しくておかしくなりそうにもなった。
 そして自分にとってももちゃんは掛け替えのない存在に成長した(してしまった)。いろんなももちゃんにお会いしたね。元気いっぱいのももちゃん、体調最悪のももちゃん(徐々に回復していくももちゃんを日々見れたのは今思えばちょっと考え深い)。フットサルのももちゃんに新曲イベントのももちゃん…。細かく挙げていけばきりがないくらい。
 ももちゃんと過ごした1ヶ月。ももちゃんのことをずっと想っていた夏。



13:02
 数週間前の幸せな気持ちでいっぱいなわけじゃなくて、今はとても平穏な気持ち。心に起伏がほとんどない。気分よく落ち着いている。ももちゃんがどうこうでなく、心の中心に自分が確立されてるよう。
 平穏だと思考がポジティブになる。小さいことでもなんだかうれしかったりする。小さな幸福感のつぶで心がいっぱいって感じだろうか。
 笑顔で、笑って生きていく。雨が降ってもいいじゃない。僕は笑って傘をさすよ。



15:49
 朝起きたときの無力感が興福寺で幸福感に変わった。師の前で大きく泣いてすっきりしたのかもしれない。



16:28
 東京行きの新幹線、雨雲から逃げるように東へ進む。この旅も間もなく終わる。こんなにすっきりとした気持ちで迎えられるとは思ってもいなかった。ツアーが終わってさみしいという気持ちはまだなく、心は幸福感で満たされている。
 (自分の頭の場合)明日のことなんて何も分からないけど、今日が幸せならそれでいいんじゃないかって思う。例え明日またダメダメモードに入ったとしても、霧の晴れる日は必ずくるのだから。



16:53
 疑問に対する答えはすべての自分の中ある。でも現場での疑問に対する答えは、現場に行かないと見つからない。答えが何か分かっていたとしてもそれが正解かどうかは自宅や職場では分からない。不思議なものだ。どんなに思い悩み苦しんでも分からなかった答えがその場に行けば見つけることができる。逆にいえばそこに行かなければ分からないことってあるんだ。これは今回学んだこと。



22:24
 同じところをぐるぐる回っているだけのような気がしてみたが、あながちそうでもないようだ。同じ手は抗体があるので深いキズにはならない。結局のところ1番の敵は自分。次から次へと新しい毒素を作り出し頭に送り込む。そして毎回その毒素と戦わなければならない。勝っても勝ってもきりが無い。きっと終わりはないのだろう。ヲタを辞めるまでは。
 ほのかにももちゃんが恋しくなってきたよ…。