言葉はいつも想いに足りない

~きおくのきろく~

 いやな自分、嫌いな自分。人は変われるのか。変わることはない。変わろうとする必要はない。嫌いだと思う自分が認識できているのなら、そうではない自分が必ず存在する。見えないようにしているだけだ。ちょっと角度をずらせば、そうではない自分がいて、逆に嫌いな自分を隠すことができる。角度を変える。それだけのことだ。



 興福寺、東金堂軒下にある畳のベンチ。はじめは雨宿りのつもりで座っているも、居心地のよさにそのまま小1時間。右手に再建中の中金堂、左奥に南円堂、身を起こして真左に五重塔。しとしと降る雨…。あぁ、またひとつ大好きな場所を見つけた。


 東金堂の日光・月光はもともと国宝館にある山田さんちの仏頭とセットだったということを知る。東金堂の中で日光・月光だけが黒くておかしいとは思ってたけど、そういうことだったのね、納得。ということは現ご本尊の本来の脇侍はどれ? うぅむ、まだまだ奥は深く、興味は尽きない。


 しかしあれもこれもそれもどれも実は西金堂にあった仏像だったりするそうな。西金堂が見たくて見たくてたまらなくなる…。


 興福寺を後にし春日大社へ。つまらん…。


 足早に春日大社から一路大阪へ。カプホでひとっ風呂浴びて、初NGK。楽しすぎた。涙を流して笑うというのを初体験する。「笑いの殿堂」に偽りなし。


 やはり自分の住むべき場所はこっちだと確信する夜でした。