言葉はいつも想いに足りない

~きおくのきろく~

 ミサにいく。16年ぶりです。16年ということは人生のちょうど半分で当時は16才。このきりのよさは運命なのか、はたして。


 寒い中を戸田まで。会場前でメイク信者さん発見。あぁほんとにミサあるんだと実感する。ゴスロリルークちゃんが密かにかわいかったことはナイショです。


 高いお金を出した甲斐があって、すてきな座席。復活祭をこんな近くで呪えるだなんて。


 開演前の場内アナウンス。教育の行き届いた内容に拍手が起こる。本当に間もなくミサがはじまるのだ。


 定刻10分遅れにてスタート。傴僂男とゾンビ登場。ゾンビがしゃべれるようになる呪文が「ジャンピングニー」。嫌な予感がする。やはりお前らか…。
 この前説もはじめのうちは盛り上がってたものの、あまりの長さ(20分強)とぐだぐだ加減に終盤はブーイングさえ。信者さんは「世界観」を壊されるのを嫌うのです。


 1曲目。登場の瞬間はきっと1生忘れない。いま思い出しても鳥肌が立ち、目頭は熱くなる。


 蘇る 美しき 聖飢魔Ⅱ


 もう2度と観れないと思っていた悪魔が帰ってきた! 悲鳴にも似た歓声からミサはスタート。


 セットリスト(ネタバレ解禁後加筆)


 こんなに心動かされたライブはいつ以来だろう? 悪魔たちの一挙手一投足が目に焼きついている。ステージの上と客席との距離感がものすごく親密。待ち焦がれた客席に、おうおうおう!と応え続けるステージ。


 楽しい。楽しすぎる。これがライブだよ!これがミサだよ!


 …満ち足りてしまった。この記念すべきミサを参拝できたことの喜びをどう表現したらいいのか。はぁ、また人生に悔いがなくなってしまった。今月2回目の燃え尽き。


 でも何も思い残すことがなくる日がこんな短期間に2度もあるというのはあり得ることなのか? 死ぬのか? うぅん、それもまた人生。